ペンタックスK-3レビュー:体感/トークライブイベントに参加して存分に触ってきました!
ペンタックスK-3レビュー:体感/トークライブイベントに参加して存分に触ってきました!
APS-C型のCMOSセンサーを搭載したペンタックスのK-3が発表されたのに伴い、体感/トークライブイベントが開催されたので、行ってきました!
一眼レフの世界ではキャノンとニコンの2強の存在感が強まる中、ペンタックスはプロ/ハイアマチュア向けのK-3を発表することで、一眼レフも重視する姿勢を明確にしています。
最近では、オリンパスが事実上一眼レフカメラの開発を中止し、ソニーが世界初となるミラーレスのフルサイズセンサー搭載カメラα7/α7Rミラーを登場させるなど、キヤノンとニコン以外のメーカーがミラーレスへと軸足を移すようになっているのですが、ペンタックスは、まだまだ一眼レフで踏ん張ろうとしています。
K-3は、K5-Ⅱの後継機となるペンタックスの最上位一眼レフです。
K-7→K-5→K5Ⅱ/Ⅱsと進化してきました。
K-5Ⅱの機能を大幅に見直し、多くの項目で機能向上を実現しています。上のスライドの青色の項目が向上した機能です。
イベントが開催されたのは秋葉原。
10時から開催ということで少し前に行ったのですが、早めに中に入ることができました。すごく広いスペースだったのでびっくり。
入場する際、タッチアンドトライコーナーの入場整理券をもらいました。入場したときは、ペンタックスリコーファミリークラブプレミアムメンバーの方が優先的に触れる時間で、ぼくのような一般入場者は10時になってから順番に触れるとのことでした。なので時間になるまで会場の展示を見て回ることに。
会場では、K-3の新テクノロジーに関する展示がありました。
K-3では、新たに開発された2400万画素のCMOSセンサーを搭載。K-Ⅱが1628万画素だったので、画素数が大幅にアップ。したがって精細感が上がっています。
こちらは画像処理エンジン。エンジンもK-3向けに新たに開発されたものを使用しています。
ボディには軽くて強度のあるマグネシウム合金を採用。
K-3は防塵・防滴仕様なので、ボディは緻密なつくりになっています。
本体を真っ二つにした展示もありました。
K-3のカラーリングはブラックのみですが、発売を記念してK-3 Premium Sliver Editionというシルバーバージョンを全世界3000台限定で販売。でもすでに受注数が限定数に達したとのこと。
うーん。こうして見るとシルバーも、かつてのフィルムカメラのようで懐かしい感じがしていいですね。
展示を見ているうちに、一般入場者のタッチアンドトライコーナーへの入場が開始。参加者は、やはり年配の男性の方が多いです。いかにも一眼レフが好き!という方でいっぱい。タッチアンドトライコーナーでは、全部で10台のK-3が用意されていました。
5分ほど待った後、K-3に触ることができました。1台につき一人の担当者がついてくれるので、質問に答えてくれます。
黒の質感がなかなかいい感じ。
片手で持ってみてもバランスがよく、それほど重くは感じませんでした。
一人5分程度でお願いします、ということだったので少し触ってみるだけにしました。でもこれだけじゃ物足りない・・・と思っていたところ、ちょっと離れたところに体験ブースが用意されていました。
2つのブースが用意されており、1つは模型の電車・バスが周回するキットで連写機能を試すことができます。
もう1つのブースでは、いろんな色の毛糸、燭台、グラス、自動車の模型などが用意されており、それぞれどんな感じの写真に仕上がるのかを確認できます。
これらのブースでは、タッチアンドトライコーナーとは異なり、各K-3に担当者が張り付いていないので、自分の好きなようにK-3を試してみることができました。しかも実際に被写体が用意されているので、どんな写真が撮影できるのかを確認できます。
本当は撮影した写真を持ち帰ることができればいいのですが、このイベントでは残念ながら持ち帰りは不可。液晶に映る写真で確認するしか方法がありません。できれば、持ち帰ってPCにコピーして大画面で確認できれば、その精細さを実感できると思うんですけどね。。。まあ、仕方ありません。
上から見たところ。
グリップ感はいいですね。しっかりとK-3をホールドできます。
K-3では、8.3コマ/秒の高速連写機能を搭載していますが、これはAPS-Cセンサー搭載の一眼レフでは最速とのこと。
同じAPS-Cサイズセンサー搭載のキヤノンEOS 70Dが7コマ/秒、ニコンD7100が5.7コマ/秒。確かに最速です。
模型コーナーで、高速連写機能を試してみました。動いている電車をバシャバシャ撮影してみます。AFの追尾も良いうえ、メモリへの書き込みも高速だったので、ストレス無く連写できました。子供やペットなど動きの速い被写体、スポーツなどシャッターチャンスを逃したくない場合に威力を発揮しそうです。
液晶の表示もすごく綺麗ですね。精細感も高いです。ただし、タッチパネルではないので指を使った操作はできません。
メニュー表示では、タッチパネルの方が操作しやすいのですが、K-3の場合、いちいちボタンを押していかないといけません。ちょっと面倒かな。
また液晶は可動式ではなく固定式なので、撮影の自由度はそれほど高くないです。
もう一つのブースでも撮影してみました。
場内はそれほど混雑しておらず、ほとんど待ち時間なくK-3に触れました。天気のいい日曜日だったのでもうちょっと人が来るのかな、と思っていたのでちょっと拍子抜け・・・
おもちゃの車を撮影。光の感じがいいですね。ぼけもいい味だしてるなあ。
ワイングラス。
毛糸。発色も濃すぎず、オリジナルの色をそのまま出している感じです。
撮影モードを変えるためのモードダイヤルですが、従来のモデルでは、必ずロックされ、変更する際にはダイヤルの上のボタンを押してやる必要があったのですが、K-3ではダイヤルロック解除レバーを搭載。解除した状態では、ダイヤルを動かすだけでモードを簡単に撮影できます。
撮影時はダイヤルロックを解除し、持ち歩く際にはロックする、という使い分けが可能です。
あと、このK-3の大きな特徴として世界で初めて「ローパスセレクター」を搭載した点が挙げられます。
これまでは、モアレを軽減するためローパスフィルターを搭載したモデルがほとんどでした。しかし、ローパスフィルターを搭載すると、どうしても解像感がある程度失われてしまうため、より高い解像感を得たいハイエンドユーザーの声を受けて、ローパスフィルターを搭載したモデル/搭載しないモデルが登場するようになっています。
ペンタックスで言えば、K-3の先代モデルK-5Ⅱでも、ローパスフィルター搭載のK-5Ⅱ、ローパスフィルターを搭載しないK-5Ⅱsの2つのモデルが用意されていました。
しかしこのK-3では、ローパスセレクターの働きにより、撮影時にローパスフィルターのオン/オフを切り替えることができるようになっています。
実際にローパスセレクターを使うとどのような違いが発生するのか、気になりますよね。風景写真の一部を切り出して、その効果が示されました。
一番左がローパス機能がオンになった状態。ちょっと緑がもやっとしていますよね。真ん中がローパス機能をオフにした状態。精細感が上がっているのがわかります。
写真の精細感を上げたい人、仕上がりにこだわりたい人にとってはこのローパスセレクターは有効かもしれません。
またK-3ではクラス最高レベルのオートフォーカス(AF)機能を搭載。
測距点は27点ですが、精度の高いクロスセンサーを25点搭載。
クロスセンサーの数では、キヤノン70D、ニコンD7100を上回っています。
おもしろいな、と思ったのが、アクセサリとして用意されるWiFiカード「FULCARD」。撮影した画像をスマホに取り込めるようになるので、ツイッタやFacebookなどのSNSに写真をアップすることが可能になります。
また専用アプリを使って、ライブビュー表示やタッチ操作によるAF/レリーズが可能。たとえば風景写真を撮影する際、カメラは野外に置いておいて、自分はテントの中からスマホで操作するといったことが可能です。
またK-3ではカードスロットを2つ搭載しています。大容量の写真を保存できるほか、同時に2つのカードに写真を保存することで、万一1つのカードで問題が発生しても、残りのカードにデータが保存されているので安心です。
会場内には、プロカメラマンがK-3を使って撮影した写真も展示されていました。ぼくの好きな鉄道写真家、中井誠也氏の写真も展示されていました。
以上、K-3イベントに参加してわかった、K-3の特徴等について詳しく説明しました。
いろんな面で機能強化が図られており、ペンタックス開発陣の意地を見せつけられた気がしました。
・高速連写
・ローパスセレクタ
・優れたAF機能
・防塵・防滴性能
など、かなり魅力的なカメラに仕上がっていると思います。ハイスペック一眼レフの購入を検討している方は、是非一考してみてはいかがでしょうか。
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