フルオート|デジタル一眼レフカメラの撮影モード
フルオートモードとは?
フルオートモードとは、その名のとおり、すべての設定をカメラ側が自動的に行うモードのことです。カメラ側で最適なシャッター速度と絞りの組み合わせを自動的に選択してくれるため、撮影者は何も設定することなく、その場に応じて最適な状態で撮影することができます。 上の写真では、モードダイヤルを「AUTO」に切り替えることでフルオートモードに設定しています(オリンパスE420の場合。他の機種では異なりますのでご注意ください)。 フルオートモードの使用がそぐわないケース
フルオートモードでしばらく撮影していると、できあがった写真に満足できなくなるケースがでてきます。たとえば、次のようなケースが考えられます。 フラッシュが強制発光されてしまう:ちょっと暗めの状況の場合、自動的にフラッシュがたかれてしまうので、自然な感じに仕上がらないことがあります。こんなときは発光禁止モードにしてやります。 ピントの合う場所を限定して効果的にボケを使いたい:一眼レフの場合、ボケを効果的に利用して、印象的な写真を撮影することができます。写真をボケさせるには、絞りを開く(F値)を小さくする必要がありますが、カメラ任せのフルオートでは、必ずしも絞りを開いた状態にならない場合があります。こんなときは、フルオートモードではなく、絞り優先モードを使用します。 動きのある写真を撮影したい:たとえば、滝の写真を撮影する場合、フルオートモードでは、なるべくシャッター速度を速くして、手ぶれの発生を抑えようとします。したがって、川の水が止まっているように撮影されてしまい、動きのない写真になってしまいます。水が流れている様子を撮影したければ、シャッター速度を遅くしてやる必要があります。こんなときは、シャッター速度優先モードを使ってシャッター速度を設定します。 このようにフルオートは万能ではありません。こんな写真が撮影したい!ということが決まっているのであれば、それに合ったモード(プログラムモード、絞り優先モードなど)で撮影することをおすすめします。 最初はフルオートモードを使用し、慣れてきたら別のモードに
デジタル一眼レフカメラを初めて扱う人は、このモードでの撮影から始めるとよいでしょう。失敗する回数が少なくて済みます。そして、撮影になれてきて、フルオートモードの写真に飽き足りなくなったら、場面に応じて他のモード(シャッター速度優先や絞り優先など)を使用するようにするとよいでしょう。
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