世界初となるフルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラソニーα7/α7Rに触ってきました!フルサイズカメラとは思えないくらいコンパクト!
ソニーからすごいカメラが発表になりました。元々ソニーはミラーレスにAPS-Cサイズのセンサーを搭載するなど、コンパクトなボディに大型センサーを搭載するのが得意だったのですが、今回はなんとミラーレスに35mmフルサイズのセンサーを搭載したのです!
フルサイズ搭載カメラといえば。。。
プロカメラマン向けのキヤノン1DX(本体のみ1340g)とか、
ハイアマチュア向けのキヤノン6D(本体のみ690g)のように、センサーが大きい分、ボディも大きく重いモデルがほとんど。しかし、今回ソニーが世に送り出したα7/α7Rは416g(本体のみ:α7の場合)と、従来モデルに比べて大幅な軽量化・コンパクト化を図っています。
APS-Cサイズセンサーに比べて、フルサイズセンサーの方が当然大きいので、多くの光を取り込むことが可能。より美しい画質の写真を撮影できるほか、背景のボケ量を増やすことができ、印象的な写真を撮影することが可能です。
なので、写真の画質にこだわる場合には、当然フルサイズセンサー搭載カメラの方がいいわけです。しかし、価格が高い、ボディが大きい、重いという3つのデメリットがあるため、なかなか手が出せないのも事実でした。
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そこで今回は、ボディが大きい、重いというフルサイズカメラのデメリットを払拭したモデルとしてα7/α7Rが登場したわけです。つまりこれまでフルサイズのでかさに躊躇していた人に、フルサイズカメラの門戸を開いたわけですね。
価格は一番安いα7のボディのみで約15万円となっており、「安い」というところまではいきませんが、ちょっと頑張れば憧れのフルサイズが手に入る値段になっています。
ミレーレスカメラなので従来のソニーNEXシリーズの最上位機種に位置づけられるわけですが、名前にNEXはついていません。ソニーの一眼レフカメラのブランド名である「α」が付いています。このあたり、ちょっと紛らわしいですが、ソニーとしては、従来のNEXの延長線上にあるわけでなく、あくまでハイエンドのミラーレスという位置づけなんでしょうね。
ただしマウントは、NEXシリーズと同じEマウントを採用しています。一眼レフαシリーズのAマウントのレンズを装着するには、別途アダプタを購入する必要があります。
発売前のα7/7Rに触るため、銀座のショールームに行ってきました。「誰も作らなかったカメラ」というコピーが誇らしげです。確かに、世界初だもんな~
ショールームの2階に、α7/α7Rで試し撮りするための特設ブースが用意されています。行ったのは日曜日の午後。まだ発表してから1週間ぐらいしか経っていなかったので、混んでいるのかなと思ったらすぐに借りられました。
借りることができるのはα7とα7Rの両方。ただ、ぼくが借りるときはα7Rはすべて貸し出し中だったので、まずα7Rを借りることにしました。
α7とα7Rの大きな違いは搭載しているセンサー。α7Rは、35mmフルサイズ相当有効約3,640万画素の光学ローパスフィルターレスCMOSセンサーを採用。α7は光学ローパスフィルターを持つ35mmフルサイズ相当有効約2,430万画素のCMOSセンサーを採用しています。
つまりα7Rの方が有効画素数が高く、さらに解像度の低下を招くローパスフィルターを取り外すことで、より鮮明な写真を撮影できるのです。なので、位置づけとしては、α7Rが、α7の上位モデルとして位置づけられることになります。
形状は、一昔前のフィルムカメラに似てきますね。なんかクラシカルな感じがしていいなあ。カメラ上部の軍艦部が、カクカクしていてレトロな感じ。
α7を触ってみた第1印象は、思っていたよりも軽くてコンパクトなこと。フルサイズ搭載機というイメージが先行して、重たいボディを想像していたのですが、片手で持ってみてもあんまり重くないですね。
グリップするとこんな感じ。それほど窮屈さもありません。
シャッターボタンも押しやすい位置に設定されています。
液晶表示も精細感があってすごく綺麗。
チルト式液晶を搭載しているので、自由なスタイルで撮影できます。
ハイアングルからの撮影もこのとおり、楽に行えます。可動式液晶はソニー一眼レフ/ミラーレスの売りの1つですが、α7でもしっかり踏襲されています。
レンズを外してみたところ。奥にフルサイズのセンサーが見えます。
早速、撮影してみました。シャッターを押すと軽快なシャッター音がして、なかなかいい感じ。
α7には、電子ビューファインダー(EVF)が搭載されているので、一眼レフのようにファインダーを覗きながら撮影できます。EVFの精細感も高く、ファインダー越しでも被写体を鮮明に捉えることができます。
あと「いいなあ~」と思ったのが、シャッターボタンの横に配置されている露出補正ダイヤル。撮影時に、仕上がりをもうちょっと明るくしたい、暗くしたいと思うときが結構あるのですが、このダイヤルがあれば、簡単に調節できるので超便利。
α7の内部構造を示した展示もありました。その下側には、フルサイズセンサーとAPS-Cサイズのセンサーの展示も。
こちらがフルサイズセンサー。
こちらがAPS-Cサイズセンサーです。かなり大きさが違うのがわかります。
会場には4K対応テレビが置かれており、α7で撮影した写真を再生できるようになっていました。こうして大画面で見てみると、その精細感の高さに驚かされます。発色もあまりくせがなくていい感じ。
次にα7Rを借りてみました。
こちらの方がシャッターの切る音が大きく、最初撮影したときには、連写しているのかと思ったほどでした。
以上、α7/α7Rに触ってみた感想でした。
いずれのボディも質感が高く、持っていて満足できるデザインになっています。このあたりはさすがはソニーという感じ。ミレーレスに初めてフルサイズセンサーを搭載したカメラ、ということもあり、かなり人気が出そうですね。実際、この日の体験イベントでも、ぼくが帰る頃には行列が出来ていました。
フルサイズなのに片手で持てるほどコンパクトで、気軽に持ち運べるくらいの軽さを実現しているのはすごいと思います。そういう意味では、従来のフルサイズカメラのイメージを払拭しているかも。問題は価格かな。ボディのみで15万円~という価格設定になっているので、おいそれと手が出せませんが、フルサイズということが考えればコスパはいいと思います。
ちょっと懐かしいフォルムになっているのでシニア層にも受けそうですね。
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レンズ:FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS |
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